2017年01月01日

明けましておめでとうございます。研磨した刀剣の御紹介(大和志津)

 新年明けましておめでとうございます。
 本年も宜しく御願いを致します。

 大和志津の御刀を御紹介致します。
 大和志津は美濃伝の祖、志津兼氏が美濃国移住前に大和国で作刀した刀の事を言いますが有銘確実な作は有りません。志津の作に大和伝が出ている作品を総称して大和志津と呼んでいる様です。

 この御刀の研磨は、平成28年度研磨外装技術発表会に於いて協会会長賞を受賞致しました。
 
 この作は刃中に金筋が長く現れ、地鉄には相州伝が強く地沸地景が良く出ています。
 鎬幅(樋幅)が広く成り切先が延びています。
 
 研磨作業は地鉄の肌、働きが出る様に時間を掛けて内曇、地艶を行い、刃取りは細かく成り過ぎ無い様にゆったり取る事を心掛けました。

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表。
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裏。

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表中程。
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裏中程。
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切先。

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ハバキ元。ハバキ下の樋中にも今回は流しの線を入れてみました。
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2016年12月20日

赤羽刀の研磨終了する。

 赤羽刀の研磨作業が終了する。
 かなりの深錆だったが幸い殆ど傷気も無く、地刃がしっかりとしている。
 赤羽刀は、戦後進駐軍の方針で接収されて一時期、東京の赤羽で保管されていた刀剣類の事で、所持者が不明の物は所縁の自治体に移譲されて研磨修復を行っているものです。

 切っ先から横手部分に掛けての錆は特に深くクレーター状に凹んでしまっていたので研磨作業は中々に大変でした
 研磨は盛る事は出来ないので、凹みが有る場合はその高さまで達するまで地道に砥石を当てて錆を取り面を整えねばいけませんが、焼の入って居る刀は堅く作業は簡単には進みませんし、また無理に錆だけ落とそうとすると地鉄が凹んでしまうので、ひたすら根気作業に成ります。焦りは禁物です
  
 和鋼の場合、ある程度錆びた所で安定する要素が有りますので表面の錆を落とすと中からは綺麗な地鉄が表われて来る場合が有り、この辺りが不思議な部分ですね

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 最初の状態。

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 荒砥で錆を落とした状態。

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 仕上がり表側。

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 仕上がり裏側。
 
 


 
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2016年12月13日

研磨外装技術発表会。

 刀剣研磨外装技術発表会の展示も今週の日曜までです。
 御都合の良い方は是非ご見学下さい
 東京代々木 刀剣博物館 http://www.touken.or.jp/museum/index.html
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2016年11月26日

授賞式に行く。

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 25日は刀剣博物館に於いて研磨外装技術発表会の授賞式が有り出席して来ました。
 初出品から十数年、毎年結果に関係無く授賞式には参加して来ましたが、刀剣博物館の建て替えの為この会場で授賞式が行われるのは最後になる様で感慨も有りますね

 本年度の結果ですが、鎬造りの部は「協会会長賞」平造りの部は「努力賞」でした。
 やっと特賞に成ったので嬉しい事ですが、上はまだまだ有り安心している訳には行きません。何時かは一番上の賞を取れる様に精進したいと思います。
 
 授賞式の前には勉強会が有り実際に受賞作品を手に取って観る事ができ、これは毎年一番楽しみにしている事です。
 それに仕事場と会場とでは見え方も違いますから、その辺り今後出品する際に参考にして行く事に成ります。
 
 授賞式の後は刀職の方々と懇親会に行きました。思えば研ぎ師に成った時には刀関係の知り合いは、殆ど居なかった訳ですから、こうしてお付き合い差せて頂けることも有難い事です

 代々木の刀剣博物館に於いて研磨外装技術発表会入賞作品展が11月29日〜12月18日まで開催されます。御見学頂ければ幸いです。
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2016年11月08日

近状を。。

 前の日記から一か月近く経ってしまいました
 10月の後半は、毎年の事ですが研磨外装技術発表会への出品刀の研磨をしなければ成らず、これは締め切りが決まっている事ですから精神的にも重圧感を感じます。
 出品も重要な事ですが常の仕事もせねば成らず、その辺りの日程の調節が難しいです。
 取り敢えずは、締め切り以内に出品出来て良かったです。
 本年も鎬造りの部、と平造りの部に出品しましたが、一振りでも大変なのに二振りは流石に疲れました
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2016年10月15日

表彰式。

 今日は、関市教育委員会表彰と言うのを頂けることに成ったので市役所での授賞式へ行って来ました。
 中々、この様な年齢に成って賞状を頂く事は無いのですが、刀の仕事をしている関係で表彰して頂けたりする機会も有り有難い事です
 賞状と副賞の置時計を頂きました。

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2016年10月13日

新作名刀展

 関市伝承館では、10月23日まで新作名刀展を開催しています。
 これは本年度の新作刀コンクールの入賞、入選、無鑑査の作品を展示するものです。 
 機会が有れば御見学下さい

 詳細 http://www.city.seki.lg.jp/0000010158.html
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2016年10月11日

一柳城(大洞城)

 岐阜県関市上之保に有る一柳城です。大洞城とも言います。
 城の来歴に付いてはウィキペディアを御覧下さい。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E6%9F%B3%E5%9F%8E

 上之保は関市の奥まった所の盆地ですが郡上八幡に至る要衝でその守りの城です。
 両側を川に挟まれた小高い山で、全体の城域はかなり大きな物の様ですが、整備が殆どされていない上に林道や植林で遺構が破壊されている部分が多く残念です。
 石垣や大きな竪堀が残っていて良好な城跡なのですが、史跡などにしていされていないのか草が生い茂り、石垣もかなり崩壊している部分が有ります。
 草に埋もれた部分にも石垣が残っていますが、私一人では中々立ち入れず残念です。
 
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 縄張りです。

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 天然の谷かと思うほどの大きさですが、どうやら人工的な竪堀の様です。
 こちら側から登った辺りにも石垣が残存していますが草に覆われていて良く確認できません。

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 二の丸辺りの石垣。この辺りの石垣が一番保存状態が良いです。大きな石は門の跡らしいです。

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 本丸辺りの石垣はかなり崩壊していますが一部残っています。本丸は一段高く成った部分が有り建物跡かも知れません。

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 崩壊した石があちこちに転がっています。石自体はあまり大きく無いですが割って加工して有る石です。
 
 
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2016年09月19日

刀御譲りします。

 御刀、お譲り致します。御希望の方はメールを下さい。
 価格は、35万円です。

 武道で使用される場合は、鍔がガタ付いていますので責め鉄して直します。また柄もキツク成る様に致します。この場合、別途3万円頂きますので38万円に成ります。

 刀銘の真贋は保証出来ませんので御理解を下さい。
 尖り刃を連ねた刃文です。
 
 onkatana@d6.dion.ne.jp

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2016年09月14日

研磨した刀剣の紹介。

 先日、御納めしてきて、下のブログの記事でも書きました新作刀の御紹介です。

 吉田康隆刀匠の作品です。
 焼刃土を置かない焼き入れ方法を試みて作刀されていて、この御刀もその技法で作られています。
 一文字写しの丁子刃で焼は複雑に乱れて先へ行き鎬に掛かるぐらいの高い焼に成り帽子は殆ど一枚帽子に成ります。
 地には淡く映りが立ちます。
 新作刀で備前伝を行うと、刃縁は丁子に成って綺麗でも刃中、地鉄には働きが無く単調に成り勝ちですが、この御刀は地刃に働き多く特徴が有ります。
 焼刃土を行い焼き入れは一時期批判も多かった様ですが、焼刃土を置いて焼を入れる通常の刃文に無い大体な刃文に成り、自然の変化を求める日本の美意識には合致する方法と思い私は大いなる可能性を感じています。
 出来れば、相州伝でも優れた作品が出てきたら面白いな、と感じて居ます。

 今回は刃文が良く見える様に差し込み研ぎで研磨しました。
 写真の技術が無く良さが伝わらず申し訳無いのですが、実際の刃文は白く良く冴えています。
 また、焼刃土を置かない焼き入れですと刃文が小模様に成り勝ちですが、この御刀は丁子の房が大きく乱れているのも好ましい特徴と思います。

 作刀の御希望が有る方が居ましたら御連絡下さい。
 メール onkatana@d6.dion.ne.jp
 ※ この画像の御刀は販売品では有りません。

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2016年09月11日

山梨へ行く。

 土曜日は、研磨し終わった御刀を御納めするべく山梨県の刀匠の所へ出かけました。
 以前一度、こちらにも来てくれたので返礼の意味合いも有りますし、どの様な場所か興味も有りましたので行って来た次第です。

 山梨へは車で約4時間ほど掛かりました。
 山梨は盆地ですが、周りの山々が関市辺りより一段と高く雄大な景色でした。
 刀匠の鍛錬場は中々の山の奥まった所では有りましたが、この様な場所の方が鍛錬するには良い場所だと思いました。刀匠は作業場は火も使いますし音も出ますから場所選びも大変だと思います。
 御刀は無事に納める事が出来ました。
 今回は差し込み研ぎで仕上げて自画自賛する訳では無いのですが、中々良く仕上がったと思いますし、作刀自体も高水準に達していると思います。
 作品は、また別に御紹介します
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 さて、午前中に刀匠宅に行きましたので午後は折角なので山梨県の甲府周辺の城や名跡巡りしてみました。
 時間が限れているので駆け足に成りました。
 最初は甲府城に行きました。
 所々改変はされていますが、遺構の保存は良く石垣が高く見応えが有り行って良かったです
 現在は堀が埋まっているので道からいきなり石垣が立ち上がっている感じです。
 
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 その跡は武田神社、武田信玄の居館跡の躑躅ヶ崎館跡に行きました。
 平城の中世風の居館ですが、扇状地を登った所に有り背後には詰めの城、要害山城も控えていて守りは堅い城です。
 武田信玄の時代から後は、織田、徳川、豊臣の系統の大名が支配して拡張や補強もしているので全てが信玄時代の遺構では無い様ですが、こちらも遺構の保存整備状況は良く楽しめます。
 堀の深さは圧倒的です。
 宝物館には、重文の一文字太刀や風林火山の旗なども展示されています。
 
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 その後は、信玄墓所やドラマの真田丸でも少し登場した新府城に行きました。
 新府城は夕方と言う事も有りましたが、周りに民家も無いですし、人気も無く何とも言えない妖気の漂う様な場所で、しかも蚊がやたらと多いので早々に退散しました。
 後で調べたら結構有名な心霊スポットらしいです。。

 と言う訳で色々散策して帰って来ました。
 無事に納品も出来ましたし、中々行く機会の無い山梨県にも行けて良かったです。
 
 
 
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2016年09月06日

見学会終わる。

 日曜日に行いました岐阜市歴史博物館と関市伝承館の見学会は、10名の参加を頂き(私を含めると11名)無事に終了しました。
 私の思い付きの企画に遠い所から参加して下さり感謝です

 当日は、岐阜市歴史博物館の中を見学して関市でうな丼の昼食、フェザーミュージアムを見て伝承館で鍛錬の見学などしました。
 伝承館ではタイミング良く、最近再発見された元重の太刀が展示して有りました。
 この太刀は、押形では知られていた様ですが本歌が世に出るのは久しぶりの事の様です。
 関市で購入予定だそうで、銘を含めて研究が進めば良いですね。

 刀剣は、実際に鑑賞会で手に取って見るか、刀屋さんで購入するのが一番良い鑑賞法ですが、いきなりそこまでは敷居が高く感じてしまうと思いますし若い人では経済的な事情も含めて余計にそう思われると思います。
 最近は、ネットを通じてオフ会なども開催されていますので、刀剣に興味の有る方はそこを入り口にしてみるのも良いかも知れません。
 最初は緊張するかも知れませんが、SNSなどを通じて交流して行けば趣味の輪も広がって行くかと思います。
 
 この様な情報は、Twitterの刀ネコと言うアカウントやFacebookの刀剣ネットコミュニティなどのページで得られますし、リンクしている「悠樂菴倶楽部「日本刀の世界」でも企画されているので御参考にして下さい
 
posted by 楽屋 at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月01日

岐阜の見学会に付いて。

 岐阜市、関市での刀剣の見学会は参加予定の方が10名ぐらいに成りました。
 取り敢えずは土曜日ぐらいまでは募集していますので御問い合わせ下さい。
 車での御送りは枠が有るので無理な場合も有りますので御了承下さい。
 
 予定としましては、10時少し過ぎぐらいに岐阜市歴史博物館に入場。
 刀剣展示辺りは一緒に見学して、後は博物館の中、岐阜公園内含めて自由行動にして、12時に歴史博物館前に集合。
 駐車場まで移動して関市には1時ぐらいに着いて昼食。
 2時ぐらいに移動して、2時半から鍛錬の公開と技能の公開を見る。伝承館の中を見学して解散。伝承館の開館が4時半までなので、それぐらいに終了します。
 
 と言う様な流れで行いたいと思います。あくまで予定なので、その時々の状況で変化する場合も有ります。

 関市からは、高速バスと言うのが名古屋まで出て居ますので直接名古屋に出れますし、岐阜市から東海道線に乗りたい、と言う方がいましたら岐阜市までは御送りします。
 
 
posted by 楽屋 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月25日

見学会に付いて。

 9月3日に予定していた名古屋周辺の刀剣見学会は人数が集まりませんでしたので中止致します。

 岐阜市、関市の方は予定通り行います。
 申し込みは予定日前日まで行いますが、車での相乗り送迎は、殆ど空きが無く成っています。
 そちらを御希望の方は早めに御連絡下さい。
 宜しくお願いします。

   メール onkatana@d6.dion.ne.jp

刀剣研師 平井隆守
posted by 楽屋 at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月27日

刀剣見学会、開催の御知らせ。

 9月4日に岐阜市歴史博物館の特別展に合わせて見学会を行いと思います。
 刀剣類も国宝や名物の展示が有る様です。
 企画倒れに成らない様にご協力頂けると幸いです

 9月4日は、
 B午前中10時から岐阜市歴史博物館の特別展、及び岐阜公園内の散策。
 「豊臣から徳川へ」包丁正宗、山姥切長義など展示予定 
 http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/tenrankai/2016toyotomi/toyotomi2016.html
 C午後からは関市伝承館に移動して、日本刀鍛錬などの見学をしたいと思います。
 岐阜市から関市への移動は車移動がベストですので、車に相乗り差せて頂ける方募集致します。
 無理な場合は、バス移動に成ります。

 電車で御越し下さる方も、要らぬお気遣いは無用ですのでお気楽にご参加下さい

 参加希望の方は、下記のアドレスにメールを下さい。
 御自身の住所などは御書きに成らなくて結構です。また、本名以外、ハンドルネームで申し込んで頂いても良いです。
 メールが届きましたら返信致しますが、返信が来ない場合は再度御連絡下さい。
onkatana@d6.dion.ne.jp 
 ブログ横のメールアドレスから送信して頂いても結構ですし、ホームページからメール送信して頂いても結構です。http://www.katanatogi.com/
 宜しくお願いします。

 主催者は、御刀研磨処楽屋 平井隆守 です。プロフィール等はホームページを御参考に。
posted by 楽屋 at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする