2017年09月05日

色々。

 九月になり段々と秋めいて涼しく成って来ました。
 暑い暑いと言いつつも夏の終わりは寂しくも有ります

 先週は名古屋に行った折りに徳川美術館の天下人の城展を見て来ました。
 暫く休館していた本館も再開して展示物も多く、城好きにはとても面白い展示でした。

 今年は研磨コンクールが10月の初めに締め切りですので9月中に作業を終えなければいけません。
 今週末から作業に入れればと思っていますが、その前に鞘作業に出す段取りを済ませないと作業が今後滞ってしまいますし、コンクールの作業ばかりを行っている訳にもいかないので通常の研磨作業と並行してですので九月は色々と気忙しいです
 
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2017年08月21日

刀剣合宿に行きました。

 お盆もほぼ作業をしていたが、土日は夏休みで富山へ刀剣合宿と言う催しに行って来ました。
 郷義弘や則重ゆかりの史跡やお城の見学、秋水美術館と水墨美術館を見たり旅館に泊まったりと楽しく過ごして来ました。
 普段は同じような日々を送っていますが、珍しくリア充的な二日間でした
 この後の大事なイベントとしては研磨コンクールが有ります。
 結果云々よりも出品に漕ぎ着けなければ話にもなりません。
 8月5日の日記の内容、まだ御願いを致します
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2017年08月05日

主辺の色々。

 最近暑い日が続いています
 暑い暑いと思って居ると急に天気が悪く成り豪雨に成ったり天候も安定しませんね。
 
 一時刀の業界も不況で研磨の方も依頼が少なく、どうなってしまうのかと思う時も有りましたが数年前から段々と景気が上昇して来たのに伴い研磨の御依頼も多く成り、今年は特に沢山の御依頼を頂いて御納めまでの期間が段々と長く成ってしまい御迷惑をお掛けしています。
 諸工作、特に鞘師の作業が混み合ってしまっていて、そこで結構時間が掛かってしまうのも納期が遅れてしまう原因です。
 刀の作業は個人でするオーダーメイドですので、どうか御理解を頂けますと幸いです

 
 
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2017年07月30日

研磨した刀剣の御紹介(行廣 肥前)

 研磨作業を差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 肥前の初代行廣です。
 銘は肥前刀の掟通りに裏に有ります。

 初代行廣は、初代の忠吉の孫に成ります。父親は忠吉の娘婿の吉信で兄には河内大掾正廣がいます。
 
 反りが浅く、やや細身で先に行って身幅を狭めて切っ先が小さくなる寛文新刀の姿に成ります。
 地鉄はやや肌立ち気味ですが地沸が良く付き肥前刀の特徴のある地鉄です。肥前刀で焼が高い場合は小糠肌でも肌立つ傾向が有る様です。
 刃は沸出来の丁子刃で一部が飛び焼に成り大変に覇気の有る刃文です。

 研磨作業は刃の斑を極力直し、地鉄に深いヒケ傷が沢山付いていたので前の研磨は全て取り研磨し直しました。

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2017年07月25日

研磨した刀剣の御紹介(飛騨守氏房)

 研磨差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 飛騨守氏房の刀です。
 身幅広く、切先が延びた慶長新刀の豪壮な姿に成ります。
 茎は少し擦り上げて区を送っていますが銘は残っています。

 飛騨守氏房は若狭守氏房の息子で美濃国関に生まれ後に名古屋と移って作刀しています。
 若狭守氏房は末関の雰囲気が濃く残っている作風ですが、飛騨守氏房に成ると新刀然として相州伝風が強く成ります。
 両者共通して元の方に少し形の崩れた互の目を三つ四つ連ねて焼刃が良く有ります。
 この御刀にも有りますが、沸出来で少し沸崩れています。

 この御刀は地鉄は詰んで綺麗で地沸が良く付きます。
 刃は沸出来で上半は沸が強く成り、刃中に働きが有ります。

 研磨作業は切っ先が大きいのでナルメの作業が大変でした。

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2017年07月14日

研磨した刀剣の御紹介(横山祐永)

 研磨を差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 横山祐永の脇差です。
 横山祐永は幕末の備前鍛冶で本名は横山覚之助と言い加賀介を受領して菊文と一の字を切る事を許され、この御刀にも菊文と一の字が切って有ります。
 また、友成五六代孫とも称しています。
 
 やや細身で反りが高い姿です。
 地鉄は板目肌が極積んで地沸が付き綺麗です。
 刃文は匂出来で、菊の花の様な華麗な丁子刃で良く冴えます。
 直刃で焼出し帽子は小丸に返ります。

 研磨作業は部分的に錆が有りましたので荒砥で除去して下地研ぎから行いました。
 地刃が硬く内曇砥の作業は中々に大変でした。

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2017年06月19日

大阪刃物オフ会へ

 土曜日は大阪刃物オフ会へ行きました。
 毎年恒例の行事で長船の彫金師片山さんが主宰しています。
 次回は9月末に名古屋で開催だそうです。
 Twitter、Facebookで刀ネコを検索してフォローいて情報を得て下さい
 ちょこっと実演をしました。伝承館での実演もですが、どうも研磨は伝わり難いですね
 プロジェクターを用いた説明も有りますので初心の人でも大丈夫です。

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2017年06月12日

研磨した刀剣の御紹介(越前守助廣)

 研磨作業を差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 
 越前守助廣の御刀です。生茎の角津田銘で裏には卸鉄を使った旨を切っています。
 助廣は言わずと知れた大阪新刀の代表刀工です。
 沸深い濤乱刃を焼いて、日月の形をした飛び焼が有ります。
 
 今回は錆が有る訳で無かったので仕上げ直し研磨で作業を行いました。
 
 前の研磨は良い研磨だったのですが、部分的に後から別の人が直したのか地刃にヒケ傷が多くそこだけ雑な感じがしますのでその部分を研磨して仕上げなおし、他の横ズレヒケ傷等が付いて居る部分も直しました
 地鉄を直すと刃取りが消えてしまうので、刃取りを直す事に成ります。
 広い範囲で刃取りが消えてしまったので全体に拭いの作業をして、刃取りは全部取り直す事にしました。
 個人差は有るかも知れないのですが濤乱刃は刃取りが難しいので時間を掛けて作業しました。
 刃文に忠実に刃取りしなければ成りませんが、あまり忠実過ぎても濤乱刃の感じが出ませんので注意が必要です。
 その後、磨き、拭いの作業をして研磨を終了致しました。

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2017年06月03日

東山魁夷展に行った。

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 昨日は豊田市美術館で開催されている東山魁夷展に行って来ました。
 唐招提寺の障壁画を中心にした展示で、唐招提寺の障壁画が外部に出る機会は今度まず無いと貴重な機会ですから行って来ました。
 流石に素晴らしい作品で感動しました
 特に海辺の波濤の襖絵と霧が立ち上る山水の絵に惹かれ行きつ戻り何回も鑑賞しました。
 長く見て居ても見飽きる事が無く立ち去り難い気持ちでした。
 この絵を完成させるまでには、全国をスケッチして周り最初小さな下絵を書き、それを拡大した中図を書き、それを元に下絵を書き、最後に本制作を行うと言う驚くべき手間と執念を掛けて完成された作品です
 
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 豊田市美術館は建物もモダンで綺麗ですね。

 夜に書道に行こうと思っていたのですが、それまでに間が有るので「メッセージ」と言う映画を見て来ました。複雑に張られた伏線が最後に結集する深みのあるストーリーと美しい画面とで、とても良かったです

 帰り道が混んでいたので結局書道には間に合いませんでしたが中々充実した一日と成りました。
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2017年05月23日

日本刀の雑学100

 日本刀の雑学100、と言う本が出ます。 
 本文は私が書いた訳では無く監修した訳でも無いのですが、画像を二枚ほど提供しています。
 巻末に、ちょっとだけ名前が載っています。
 5月26日に発売です

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2017年05月21日

研磨した刀剣の御紹介(宇多国宗)

 研磨させて頂いて御刀の紹介を致します。
 宇多国宗の太刀です。太刀銘で「宇多国宗」裏は「文□六年二月」の銘が有ります。文の次の文字は読めませんが文明と思われます。
 宇多の刀は比較的多いのですが無銘極めが多く、在銘で年紀が有るものは貴重と思います。
 擦り上げてはいますが、2尺5寸の長寸です。
 
 宇多派は大和国宇多郡より越中に移住した刀工集団です。
 宇多派の刀工は名跡を継いで代が続いている刀工が多い様です。

 この御刀は文明期の作で応仁の乱が続いて未だ終結していない時期を反映して実戦的な作柄で、寸が長く手持ちがずっしりと重く先が長く伸びた力強い姿をしています。
 ネットリとした地鉄に柾目の大肌が現れています。地にはモワっとした映りが全面に出ます。
 刃は小沸出来の直刃で、中程から上は小乱れが交り刃中に働きが有ります。

 研磨作業は、最初の状態が深錆に覆われていたので金剛砥からの作業に成りました。
 小鎬を下げて
 仕上げは、地鉄の肌立ち過ぎ無い様に押さえて作業をしました。
 錆身でしたので長い時間が掛かりましたが綺麗に仕上がり良かったです。

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2017年05月12日

賞状書法

 習い事をしている賞状書法で二級を頂いた。
 字が上手く成りたいけど、普通の書道では使う所が無くて中々続かないので実用書道を始めた訳です。
 初めてから3〜4年ぐらい経ち最初三級と言うのを貰い、今度二級を頂いた次第です。
 今の所、実用書道とは言えあまり生かす所が無いのですが、その内芸は身を助ける事が有るやも知れません。
 以前、何度か鞘に研磨した事を記した事が有りますが、もし御希望でしたらば御書きします(注、普通の鞘書の様な鑑定では無くあくまでも研磨の証明として)。
 私が書いても御刀の価値は変わりませんです

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2017年04月25日

研磨した刀剣の御紹介(直江志津)

 研磨した御刀の御紹介を致します。
 直江志津の古極めの有る御刀です。
 
 直江志津は、大和から美濃に移住した兼氏(通称志津)の子孫及び門弟の作の総称です。
 刀の在銘品は少なく大概は無銘です。
 
 この御刀はやや身幅広目で切っ先が延び反り浅い姿で、地沸付く地鉄に沸出来の互の目乱れを焼いて所々焼崩れます。

 研磨作業は曲がりが有り古研ぎ小錆が有りましたので、まずは曲がりを直し樋中を研ぎ全体の姿を整える様に下地研ぎをしました。
 仕上げは地鉄がやや起き難く内曇地砥、地艶に時間を掛けて作業をしました。
 互の目が連なる刃取りは単調に成り勝ちなので、単調に成らない様に留意して作業をしました。

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2017年04月14日

研磨した刀剣の紹介(備前家助)

 研磨差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 応永備前の家助の太刀です。
 擦り上がっていますが生茎を残し太刀銘で「家助」の銘が有ります。
 棟には歴戦を物語る大きな切込み傷が有り御刀の迫力を増している感が有ります。
 
 スラリとしたやや細身の姿で反り高く付きます。
 地鉄は杢目に大肌がユッタリと絡み地景が入り、乱れ映りが立ちます。
 刃文は刃縁明るく小模様の丁子刃で一部下の刃から離れて飛び焼風に成ります。

 研磨作業は錆が有りましたので、それを除去して下地研ぎをしました。
 仕上げは地鉄の映りが良く見える様に留意して研磨しました。映りは良く出たと思います。
 刃取りは柔らかみが有る様に出来て良かったと思います。
 研磨し易く作業は比較的順調に進みました。

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2017年04月04日

高崎市刀剣鑑賞会と城巡り

 土曜日は群馬県高崎市で行われた刀有会主催の刀剣鑑賞会に行って来ました。
 私は会員では無いのですが、フェイスブックの刀インターネットコミュニティと言うのの枠で行きました。
 ツイッターでも刀ネコと検索すると出てきますので興味の有る人はフォローして参加情報など得て下さい。
  
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 高崎市の観光ホテルで鑑賞会が有りました。古今の名刀が勢揃いして圧巻です。
 人も多いので鑑賞するのも大変ですが、時間が経つと段々人も減って来ますので御気に入りの刀をじっくりと見れました。
 尾崎助隆の刀はトウラン刃でとても良く印象に残りました。清麿も二振り出て居て流石に清麿は迫力が有ります。貞宗の短刀が有り相州伝は鑑賞するのも難しいのですが長く見て居る内に地鉄の良さなど見えてきます。
 会場では偶然にも栃木に帰って行った同門の研ぎ師にも10年振りぐらいに会う事が出来ました

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 夜は懇親会が有りますが時間が空いたので高崎城に行きました。
 本丸周辺は痕跡を残している物は何も無いのですが、外堀と土塁は良く残り移築した櫓と門が有りました。

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 夜は会場を宴席が有りました。今回は交通の便が良い関東ですので鑑賞会が終わると帰ってしまった方が多いみたいでちょっと残念でしたが、太鼓の演奏有り、色々な刀職の方と懇談して楽しく過ごしました。


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 次の日は近くに有る箕輪城に行きました。あまり予備知識が無く行ったのですが、流石に百名城と言う事で見応え充分の城で行って良かったです。
 井伊直政が近江に移るまで在城していたと言う事で今年の大河ドラマとの関連で売り出しても居る様です。
 城跡は良く木が切って有り見易く有難いです。復元した門が有ります。

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 とにかくこの城は堀が深く幅が大きいです

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 所々石垣も有ります。河原石を積んだ素朴な石垣ですが結構規模は大きいです。

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 その後は松本城にも行きました。
 こちらは超有名なのでアレコレ言う事は有りません
 黒い部分は墨では無く黒漆が贅沢に塗って有るので光に反射してキラキラ光り綺麗でした。

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 天守の中は柱が大きく手斧の跡が残り荒々しい魅力が有ります。

 


 
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