2020年06月20日

研磨した刀剣の紹介(加州家平)

 研磨を差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 加州家平の刀です。
 この御刀は擦り上げて茎元に折り返し銘が有った痕跡が有りますが現在は失われて無銘に成っています。
 家平の極めは古研ぎの段階でのものですが研磨してみると大阪新刀系の様にも見えますが、極め通り加州家平で御紹介を致します。

 家平は陀羅尼系統で江戸初期に加賀国で活動した鍛冶屋で後に国平と名前を改めています。二代目も居ます。

 この御刀は地鉄は板目が細かく詰み地沸良く付き、刃は沸出来の大互の目乱れを主体にして矢筈風や箱乱れを交えて焼高く華やかな作品です。

 刃文が複雑ですので刃取りが難しいのですが、上手く華やかさを見せる刃取りが出来たのではと思います。
 
 

1.jpg

2.jpg

3.jpg

4.jpg

5.jpg

6.jpg
posted by 楽屋 at 00:00| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月22日

研磨した刀剣の紹介(美濃千手院)

 研磨差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 美濃千手院の太刀です。
 美濃千手院は赤坂千手院とも言い美濃国赤坂、現在の大垣市辺りで作刀をした鍛冶屋集団です。
 大和千手院重弘の子泉水が美濃赤坂に移住した始まった一派とされていますが、実質は国長と言う作者を初代として南北朝期から室町末まで長い期間栄えた一派です。
 赤坂は金生山と言う鉄鉱石を産出する場所が有り、また交通の便も良い場所ですので自然刀鍛冶が多く居住したと思われます。
 兼元にも赤坂住と銘を切ったものが有ります。兼元初代二代には関住と切った作が無いそうですので赤坂鍛冶出身か関から移住したのかは議論が有り知識の乏しい私が論じる事では無いので話を置いておきます。

 この御刀は無銘ですが2尺7寸近い太刀で反りが高く付きます。
 地鉄は粘りを感じる極細かい肌に地沸が付き所々大肌が現れ元の方に映りが立ち、刃文は互の目を主体にして互の目を連ねノタレ刃を交え刃縁は匂出来を主体にして沸付く箇所も有り刃中の働きが多い作品です。

 研磨は形崩れが無いので仕上げの直しを差せて頂きました。
 長寸で切先までしっかりと焼刃が有り良い作品と思います。

 2.jpg

1.jpg

3.jpg

4.jpg

5.jpg

6.jpg
posted by 楽屋 at 23:31| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする