2019年10月02日

研磨した刀剣の紹介(越後守包貞)

 研磨を差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 二代越後守包貞の刀です。
 越後守包貞は三代有り、初代は大和鍛冶の末で大阪で鍛刀しました。
 二代は初代の弟子で二代を継ぎましたが、後に初代の実子に三代を譲り「坂倉権之進輝包」と銘を改めました。
 作風は助広と似た濤乱刃が多く有ります。
 
 この御刀は濤乱刃では無くて、互の目を連ねて足が入り大のたれ刃文に成ります。
 刃縁に沸深く明るく冴えています。
 地鉄は大阪新刀らしい極積んで地沸厚く付き細かい地景が入った精良な肌です。
 身幅が広くガッチリとして健全な作品です。

 研磨作業は棟の錆や小錆を除いて下地研ぎをして内曇砥を良く引きました。
 地刃は硬めですし、地鉄は細かく詰んでいるので内曇刃砥、地砥を良く引かないと働きが出て来ず時間を掛けました。
 地艶も肌が倒れ無い様更に引き出さす様に心掛けて刃取りも丁寧に行いました。




 
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研磨した刀剣の紹介(近景)

 研磨を差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 備前長船の近景の太刀です。
 大擦り上げ無銘ですが反り高く重ね暑い太刀です。

 近景は長光の弟子とされる刀工で、嘉歴四年の国宝太刀が有ります。
 
 この御刀は地鉄細かく細かい地景入る備前の正統の精美な肌で、乱れ映りが明瞭に立ちます。
 刃文はのたれ刃が主体で直刃の部分や小互の目が入り匂い出来ですが先は沸付きます。

 研磨作業は地刃が見た目以上に硬さが有り内曇刃砥を効かせるのに手間が掛かりました。
 映りが良く見える様に気を付けて作業を致しました。


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posted by 楽屋 at 23:41| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

研磨した刀剣の紹介(正真)

 研磨差せて頂いた御刀の紹介を致します。
 正真の二字銘の太刀です。
 正真は千子村正の一族とも弟子とも言われる刀工です。

 この御刀は太刀銘が有り身幅広く切っ先が延びた豪壮な姿です。
 地鉄は稍肌立ち気味で太い地景入り地沸付き相州伝風に肌です。元の方に映りが立ちます。
 刃文は表はのたれ刃で、裏はのたれ刃が主調に刃縁が焼崩れる部分や互の目に成る部分が有ります。

 研磨前は地鉄の働きはあまり見えなかったのですが、研磨作業をして相州伝風の激しい作風が現れて来ました。

 

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posted by 楽屋 at 23:55| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする